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04 BOSS OF WOOD
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木の親爺 Boss of Wood
木の親爺 棟梁・寺田二郎 木の辞典
欅(ケヤキ)
<樹種>
落葉広葉樹◎にれ科けやき属
<形態>
落葉高木高さ50m 径3m位にまでなり、また、それ以上の物もある。
樹皮は灰褐色、粗面、花は単性又は雑居性、果実は短柄のある痩果。東南アジアに4〜5種、日本に2種
<分布>
本州、四国、九州、台湾、韓国、中国。
大日本老樹名木誌によると長野県小県郡滋野村熊野神社にある欅は高さ55m根元回り28m、樹齢1200年と伝えられている。
茨城県内にも大径木はまだ点在していて生き残っている名木がまだ、あちこちにある。
<性質>
陽樹、陽光が十分に当り適潤性で土壌層が深く肥沃な土地が最もよく生育する。成長はやや早く耐寒・耐湿性に強い。
<用途>
昔から長尺物が取れるので建築材(構造材・造作材)等その他、この木の用途は広い。
<付言>
昔からケヤキは赤ケヤキと青ケヤキがある。
赤は価値がある物が出るが、青は狂い易く小さく割って使うには不向きでどちらかと言うと梁とか、太角になら使える。但し青ケヤキは力が強い。


赤松(アカマツ)
<樹種>
常緑高木◎まつ科 まつ属
<形態>
高さ40m 直径2mを軽く超える。
目安として100年以上経つと樹の肌に亀甲形の模様が出来る。
古木になると枝が細かく屈曲してくる様は観ていても見事であろう。
又、ここ20数年来、主要な松という松はほとんど松食い虫により枯死して、かつてのあの美しい姿は見る由もない。現実に今は東北方面に残るのみである。
<分布>
本州、四国、九州に広く生育する。
本州以北に生育する松はエゾ松、トド松の類で別の種類である。
<性質>
この木は広く一般建築構造材として古くから利用されてきた。
特に梁材として粘りが本州の赤黒松に比べて少し弱いので使い方とかを良く考える必要があり、加工しやすいが、木そのものがやせる(縮む)ので扱いに注意し良く乾燥した木を用いる事である。
<用途>
弱点としては、水に濡らし乾かしての繰り返しはこの木にとって一番不適である。
又、風通しが悪く、本州のように高温多湿になりやすい所に使うと白蟻に喰われやすいので要注意。
<付言>
何の樹種でも共通するのだが、秋から冬場(9月末〜12月末くらいまでの間)暦による下弦〜朔の1日前迄にあえて新月に木を伐るのが昔から一番良し、とされてきた。
松の木は杉、桧、などよりも伐期を選ぶ必要がある。この時期に伐る木は虫がつかない、割れにくい、腐りにくい、狂わない。また皮付でも虫が付かない、剥がれない。良いことづくめである。


杉(スギ)
<樹種>
◎スギ科 スギ属
<形態>
常緑高木、日本特産の代表的な木である。
世界に8属13種ある。(日本に1属ある)葉の先は尖っていてチクチクする。
大きいもので屋久島の縄文杉が有名だが、国内には他にもまだあり秋田の天然林、四国のヤナセ杉、吉野杉、天竜杉、その他、全国に多くの大径木、保存木がある。
大きいものは径が6mにもなり、高さは40m以上にもなる。
茨城県内では県北の美和村の大杉は径は3m以上。
他にも、各所に大径木は残っている。福島県では浪江地方には、村の共有物で径が4m以上の大径木がある、中は空洞だが、有名な古木で皮の厚さが10センチ以上有る。
北海道には無いが、海抜2000m位まで生えている。
<分布>
秋田地方や屋久島(屋久杉)、奈良県(吉野杉)、静岡県(天竜杉)などがある。
<用途>
構造材、造作材、下地材。生活道具等として使う。
その他家具材、建具材等にも昔から使っている。
<付言>
この木は知らない人がいない程名前は知れ渡っている。
建築材から生活用品迄用途が広く太古から人との関わりの多い木であり、人との生活から切り離せない木である。
土台〜柱、梁、造作材、外壁材、壁、天井材と広く使う。
昔は屋根葺材に杉皮を使ったものである。
舟の材料にも杉を使った。
適材が取れるので長物に適している。
杉の磨き丸太、廊下の化粧丸太等装飾用材としても使う。
茨城県南方面の自然林の木々は堅くて耐久性に優れ知る人ぞ知る木である。昔は杉の黒木といって真黒色の杉の木を土台として使った。それは耐久性が凄いからである。


木曽桧(キソヒノキ)
<樹種>
針葉樹 常緑高木◎ヒノキ科 ヒノキ属
<形態>
高さ30〜40m直径2m以上になる木もある。
葉は小型の鱗片葉が十字対生裏側に白色のY字気孔群が見える。
サワラ、ヒバ、アスナロ等と一見似ているので間違えやすいが良く見ると違う。
春に短い小枝の先に開花する球果は、その年の秋に球形の実が成熟する。
<分布>
本州岩手県以南から九州にまで分布する。
杉よりやや乾燥に耐えるので山地の中腹以上に多い。
ただし、茨城の県南地方等では比較的低地林でも点在して生えている姿を見る事が出来る。
<性質>
どちらかというとこの材は辺材と芯材の色差が少なく、短黄色芯材は淡紅色から短黄褐色で年輪明瞭。
木目が細かく緻密で光沢、香気あり美しく高雅。
比重0.44。加工性が良く狂いにくい。耐久性は強く腐らず、ヒノキの種では世界一と云える桧である。
法隆寺大棟梁の故・西岡さんは一説として100年育った木は100年もつと言われている。
<用途>
建築材全般、風呂桶、生活用品全般に及んでいる。
<付言>
檜は木の優等生。使って良し、香り良し、節は綺麗で、丸太の場合、皮も使えて捨てる所なし。
私の体験では、木の耐久性はその木の含有している樹脂分の量によっておおよそ決まるとみて良い。
また、育んだ年数よりも更に長く生き続けると見るべき所見を私は体験している。


サワラ
<樹種>
◎ヒノキ科ヒノキ属
<形態>
サワラは日本特産のヒノキ科の常緑高木、木曽五木の一つで、葉は桧に似ているが形が少し違っていて葉の先が、尖っていて人の手を開いたような形、高さは30m位、直径2m以上に及ぶ木もある。
裏面には白い蟻粉がある。雌雄同株4月頃に小枝の先に開花する。
<分布>
林業上重要な樹木で東北〜九州まで分布している。
<性質>
火・湿に強い木で昔から桶や浴槽に使われ、建築 建具 器具、箱等の他、用途は広い。
雨に強いので外部使用に適している。
年数が100年を越す位になると芯材の部分が多くなり、色は山吹色になる。
加工がしやすく人との関わりが古い木である。
<用途>
造作材、建具材、家具材、器具、箱材等。
<付言>
サワラ材を建具に使ったり、一般的ではないが割板にして割はだを見せて使う野根板と言うのがある。
加工のしやすい木で香りも良く扱い易い。
但し、構造材の梁などには力が弱いので不向きである。
保湿性、調温性が良いので断熱材の役目もする為、壁、天井板等に有効である。


カヤ
<樹種>
いちい科、いちい属◎常緑高木、又は藻木、雌雄異株
<形態>
高さは30m位、直径2m以上に及ぶ常緑の照葉 樹葉の長さが3p位で細長い形で先が針のようにとがっていてさわるとチクチクする。
樹皮は杉に似たようなタテ割れのもようで灰褐色をしている。
枝は左右同じ位置に出る他種では見られない独特の枝振りである。
<分布>
北は岩手県くらいまで。
本州、九州、四国、斎洲島(韓国)、サハリン、千島列島、アムール、オホーツクの寒帯に広く分布している、南限は鹿児島県南隅山
<性質>
日陰にかなり強い木で大木の下でも枯れずに育つ。
水湿に強く弾力性にも富む。
心材と辺材の区別はハッキリしない。
黄白色で素晴らしい香気がある。
育ちは鈍い。
比重は重く加工性に富む昔から数の少ない木。
この木で作った碁盤は石を打っても肩が凝らずへこみも元に戻る特性があるとして碁打ちには好まれる。
耐シロアリ性に強く、色艶も抜群の木である。
<用途>
建築では、土台、床の間材とその回りの材、装飾材、碁盤、外部造作物、浴室用材、彫刻材、珠算の玉、工芸用材と用途は広い。
<付言>
意外と知られていないのは漢方として古来より使用されていた事であろう。
食用油、整髪油、塗料。
又、内臓の特効薬として胃腸その他に良く効くといわれ葉も実も糖尿病などに良く効く。
カヤの語源は、青い葉をくべて蚊取りをしたからだと一説では言われる。
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